特許翻訳「虎の穴」
特許翻訳家 児島和男(有限会社創和エイジェンシー・ISS講師)のブログ。知財翻訳・弁理士業務・翻訳者養成に関する問題提起と意見交換のために
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翻訳に役立つGoogle活用テクニック (JUGEMレビュー »)
安藤 進 「英語の読み書き」が必要な人に贈るインターネット活用法。現在最も人気がある検索エンジン―Google(グーグル)を中心に、翻訳に役立つテクニックを解説します。この本を読めば、インターネットを生きた「表現辞典」として使いこなすコツがわかります。「基礎編」では、Googleの基本的な使用法や高度なテクニック、インターネット上で利用できる翻訳ソフト・辞書について説明。さらに「演習編」では、和文英訳・英文和訳の課題に取り組みながら、英語を読み書きするテクニックを丁寧に解説します。そして「まとめ」では、本書で紹介したGoogle活用のテクニックを整理し、役立つサイトを紹介します。 特許関連書籍の紹介
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特許翻訳「虎の穴」特許翻訳家 児島和男(有限会社創和エイジェンシー・ISS講師)のブログ。知財翻訳・弁理士業務・翻訳者養成に関する問題提起と意見交換のために
2009.02.01 Sunday
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2006.03.06 Monday
翻訳力って何だ?(3)
翻訳力って何だ?(3)
特許翻訳に関して多数の方を指導してみた結果として、以下のようなことが言えそうです。日本語で記述された特許明細書を英語に翻訳する場合に限って述べると、仕事として特許翻訳の英訳に取り組むだけのレベルに達していないと感じられる人、あるいは学習が前進しない人には以下のような傾向が認められます。 1) 技術的理解度が乏しい。 2) 日本語の構文解析力が弱い。 3) 論理を明晰に表現しようする意志が弱い。 4) 英語の技術用語や慣用的表現に関する知識が不足している。 5) 英語の表現力自体が不十分。 6) 特許明細書独特の表現方法、慣用的表現についての理解と学習が十分でない。 これらのうち、2)と3)は個々人の資質や能力に関係しており、経験を積んだり学習することで克服できることなのかどうか、私はよく分かりません。ざっと百名ほどの受講者と接した経験に基づいて言えば、このうち30%程度の方々は2)と3)の点で、特許翻訳家を目指すのは無理だと感じられました。 人間の能力を単純に計数化して評価するのも避けなければなりませんが、仮に上の6つの点について、すぐにでも特許翻訳の仕事と取り組むことができるレベルを5、多少経験が不足していても仕事に投入して大丈夫と思われるレベルを4、まだ学習が必要だと思われるレベルを3、かなり低いと感じられるレベルを2、まったくお話にならないレベルを1とした場合、2)と3)の評価項目に関して2以下のポイントが含まれないことを前提にすれば、総合点が18点以上の方はOJT特許翻訳講座の対象となり、22、23点を超えれば仕事にチャレンジすることも可能であり、仕事を通じて経験を積むことによって徐々に30点に近づくのではないでしょうか? 指導する以上、評価することも避けられず、特にOJTの場合はクライアントから客観的な評価を求められますので、自分なりの評価スキームを持つ必要があり、以上のようなことを考えてみました。2)と3)についての評価は比較的簡単で、曖昧に記述された日本語記述を明晰な日本語にリライトする課題を出してみればいいのです。ネットを通じて当社のOJT講座に受講希望を寄せてくださる方々には、この「日本語の日本語への翻訳」というテストを実施しています。 この記事に対するご意見、ご感想は下のcommentsをクリックしてお寄せください。 |